なぜ会社は立て直せなかったのか|資金繰りではなく「人と現実」に潰された話

会社が厳しくなったとき、
私は「資金繰りさえなんとかすれば立て直せる」と思っていました。

だから従業員にも言い続けました。

「このままじゃ会社は持たない」
「一緒に乗り越えよう」

でも現実は、思った通りにはいきませんでした。

協力が得られない。
危機感が伝わらない。

それでも会社は回さなければならない。

取引先にもお願いしました。

「単価を少し上げていただけませんか」

でも返ってくるのは、

「この条件でできませんか」
「他社はもっと安いですよ」

という言葉でした。

正直に言うと、
この時点で私はかなり疲れていました。

現場で起きていたこと

会社が危ないという感覚は、経営者と従業員では大きく違います。

こちらは必死でも、
相手はいつも通り。

伝えても、行動は変わらない。

それが一番きつかったです。

長く付き合ってきた取引先ほど、
値上げは難しいものです。

関係があるからこそ、
無理も言えない。

結果として、
利益を削ってでも仕事を取るしかなくなる。

気づけば、
やればやるほど苦しくなっていました。

一番きつかったのは、
誰にも頼れない状態でした。

判断はすべて自分。

間違っても、
やり直す余裕はない。

そして私は、
少しずつあきらめに近い感情を持ち始めていました。

ここまでが、
外から見えていた問題です。

正直、このあとが一番重要です。

ここでどう判断するかで、
会社の未来はほぼ決まります。

私はこの時、
「まだなんとかなる」と思い、
ある判断をしてしまいました。

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■ 私がしてしまった判断

正直に言います。

私は「まだなんとかなる」と思い、
借入とファクタリングを繰り返しました。

支払いも後回しにしました。

当時は、
それしか方法がないと思っていました。

でも今振り返ると、
あれが完全な分岐点でした。

■ なぜ判断を誤ったのか

理由はシンプルです。

疲れていたからです。

人は余裕がなくなると、
冷静な判断ができなくなります。

「今をしのぐ」ことしか考えられなくなる。

私もまさにその状態でした。

■ 本当はどうすべきだったか

今だからはっきり言えます。

本当は、もっと早く会社経営を止める決断をするべきでした。

理由は明確です。

・赤字が続いていて、黒字になる見込みがなかった
・銀行や公庫から新たに借り入れできる材料がなかった

その状態で、
資金を回すためにファクタリングを繰り返していました。

本来であれば、
その時点で「もう無理だ」と判断すべきでした。

それでも私は、

・自分の生活
・従業員の生活
・仕入れや外注先への支払い

これを維持するために、続けてしまいました。

でも一番の判断基準は、
もっとシンプルでした。

自分の役員報酬を後回しにしても、
20万円すらまともに受け取れない状態が続いたとき。

この時点で、
会社を畳むべきでした。

今振り返ると、
あそこが本当の限界でした。

■ 今だから言えること

もし今、
同じように資金繰りで苦しんでいる方がいるなら、

無理を続ける前に、
一度立ち止まってほしいです。

「まだ大丈夫」は、
一番危険な状態です。

私と同じ判断をすると、
本当に取り返しがつかなくなります。

最後の一言

ここまで読んでいただきありがとうございます。

これはきれいごとではなく、
実際に経験した話です。

同じように悩んでいる方の
判断材料になればと思います。


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